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Art at Lazzari Space – 2021

ELENA MOLENA + ENRICO ANTONELLO

エレナ・モレーナの見事な銅板彫刻 技術が創り出した彫刻刀のストローク が、デジタル画像にオーバラップする。 彼女の関心は、産業衰退の魔力に打 ち勝ち、一刻の猶予もなく持続可能性 を追求しな ら、もはや限界に達した 新しい時代の新たな繊細な感性を映 し出す。

エンリコ・アントネッロは、限界のない アート、つまりは、‘垣根越し’のアート を目指している。今回の展覧会のイン スタレーションは、電子機器と金属を 加工したパーツを融合させた厳格な 概念要素が特徴である。それは、私 たちの生活と自由に不可欠な要素で ある、時間、動作、光の探求なのであ る


RAFFAELE MINOTTO + ETTORE GRECO

この展覧会の為に制作さ れた混合技法を用いた 大きな絵画の中で、芸術 家、ラッファエーレ・ミノ ットは、シューベルト的風 景画にどっぷりハマって しまったようだ。グラフ ァイトの跡や白のテンペ

ラのしずく、スピンドルの ストローク、揮発油やブ ルーオイルのシミが、消 尽点に関係なく紙の上に 広がっている。現実と精 神面との距離を呼び覚ま し、例えそこに邪念が存 在しなくとも、快適な環 境の錯覚と迷いに対す る苦痛を取り除く。

エットレ・グレコは、現代彫刻の起源 である、存在する事に対する苦痛とい う人間性の根源を解明へと導いたロ マン主義の絶頂期からインスパイアを 受けている。 展示されている高密度で貴重な作品 では、青年時代のシューベルトがしゃ がんだ姿勢で、関節の外れた手を胸 に当て、苦しみながら微笑む姿を表し ている。


FRANCO BERALDO + ANTONIO IEVOLELLA

フランコ・ベラルドの最近の絵画では、光は色の中で打ち消 される。彼の成熟した作品の中では、もはや構図や構造は 必要とされず、強烈で変動する喜びが見事なテクニックによ って空間に配置されて る。彼の意思表示は一枚の絵を分 離させ、その意思表示は、ガラスを使った彼の作品からアイ デアを得た、凝った透過性のある色を混ぜ表現される。

アントニオ・イエヴォレラは、この場所で、大昔から行われて 来たパン生地を練るという行為のジェスチャーを繰り返して いる。それは、サンニオの農民たちと過ごした幼少期、パン と土地、それに、月からの磁気を反射し白く映し出される耕 された畑の記憶である。まるで脱穀場のように、中庭にきれ いに並べられたパンは、目のような刻印を空に向けている。 それは、親密さと世界を取り持つ、反復 れる神秘的なシン ボル、つまりコンタクトホールとなっている。


ROSSELLA PAVAN + PAOLO PASETTO

ロッセラ・パヴァンは、自らの反省経験を、自分の体や、 その形やアイデアに投影する。パヴァンは、アートイン スタレーションを多く創作するアーティストである。それ ゆえ、彼女のアートワークは 彼女が蓄積している人間 性の最も性的な部分、特に懐胎や母性に棲む生殖的 部分を表現したもので、理解し難く、神秘的、探求的、 そして、自己分析的である。

パオロ・パセットは、喚起と表現に取り組む事によ り、人体とその肉体を抽象する。彼の作品‘G a l a t a prigioniero(ガラタの囚人)’の巨大なかけらが、傷つ いた生命力を鼓動させる。砕けた石のよう 不均衡な ディテールは、組織や筋肉、血液の不足を表現しなが らもなお、意表をつく逃亡を防ぐかのようにハーネスで 拘束されている。