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Some thoughts on craftsmanship

手仕事によって丁寧に作られたモノには、
ひとつひとつ固有の物語がある。モノの背後
には、技を守り受け継いできた歴史と、それ
を作った職人の人生がある。たくさんの人
の手を通し技は形となり、いまここに存在
する。
デサントのものづくりは多くの人によって
支えられている。マーケティングチームの
アイデアは、デザイナーにより一枚の画とな
る。その画をベースに、実制作へ向けての設
計、型紙作成が始まる。各分野のスペシャ
リストの手を介し、平面を立体へ変化させる
準備がなされる。
デザイン画から書き起こされる製造設計書
は何枚もの書類になり、以降の全工程の詳
細を仔細かつ緻密に記した指示書となる。
技術者は、縫い代の倒しかたからステッチ
一本まで機能を考え設計を行う。この工程
こそが、デサントのものづくりの心臓部であ
る。デサントのDNAを商品のなかに宿す瞬
間があるとしたら、それはこの作業のなかで
あるといっても過言ではない。
84 Mug Magazine
issue 26, year XVI
デサントの製品設計を行う商品化技術の基
礎には、創業期から変わらない技術者の姿
がある。デザイナーが描く機能線やデザイン
を、正確に形にするには、多くの課題や
チャレンジがある。どれほどハードルが高く
とも、あきらめずに試行錯誤し、克服し、
自分たちのものにする。このチャレンジ精神
がデサントのものづくりの原点ともいえるだ
ろう。
ものづくりへの熱意は、人の手から手へバ
トンのように引き継がれる。バトンは次に、
設計者から縫製を行う熟練の技能士の手へ
と渡される。デサントの工場では、国家資格
を有する技能士により縫製が行われている。
厳しい試験を突破したプロフェッショナルだ
けが集う工場でも、デサント特有の姿勢が
ある。工場で働く職人たちにとり大切なこと
とは、お客様にとってウェアが機能的かつ
快適であることであり、決して生産性や効率
性ではない。全ての工程は職人の目によって
チェックされ、感じたことは直ちに設計部門
にフィードバックされる。多くの工程を経て、
多くの職人の手を通し、ひとつの製品は
完成する。ひとつひとつの製品にかかる手間
には、作り手のそれぞれの思いが込められ、
熱意が形となり製品となる。
緻密な設計、度重なる検証、繰り返される
試行錯誤など、完成まで長い期間を要する
工程は、すべてのアスリート、そしてスポー
ツを愛するすべての人々をサポートしたいと
いう思いひとつで支えられ、この思い、情熱
が、デサントのスピリットなのである。

descente.com/allterrain

Descente Allterrain 2016 Descente Allterrain 2016 Descente Allterrain 2016