Art at Lazzari Space – 2020
EDDA BARBON + NICCOLO’ ARGENTI
エッダ・バーボンのアート作品は、高度な造形から生まれる表情において際立っている。彼女が描くのは、心の奥深くを彷徨っているかのような、彼女の内に秘めたスピリチュアルな旅がもたらした姿を自発的に再現した絵である。
鉄という素材を愛するニコロ・アージェンティは、時には珍しく、時には知られてすらもいない古い価値観に遡るアーティストである。パドヴァ生まれの彼は作品を通じて、動物や自然、陰影や俗説といった物と現実世界との間の相互関係の仲裁役を担っている。
FUTUREWEAR BY NAPAPIJRI + SABRINA NOTTURNO
ファーやダウン不使用の革新的なスーパーライトジャケットから、Ze-Knitの持続可能な製造とインテリジェントなボディーマッピング、そして、100%リサイクル可能で永遠に着られるインフィニティ・ジャケットまで、“Futurewear by Napapijri”は、デザインやサステナビリティーとイノベーションによる相乗効果を、先駆的なプレミアムカジュアルウェアへと変貌させる。
ひどく寂れてしまった場所なのか、それとも、奇跡的にまだ稼働している巨大工場なのか、彼女による人間居住地の描写は、私たちに現在、過去、未来の歴史を深く考えさせる。穏やかなビジョンは、私たちに、地球という星の後世をどのように変化させたいのか、またどのような形でどんな姿であるべきなのかという緊急課題を投げかける。
GRILLOS + SILVANO SARTORI
グリジョスは、世界最後の日を予告するマヤカレンダーによりもたらされた議論に対する答えとして、この作品を創作した。彼は作品の中に、こういった出来事により脅威に晒された時、愛のみが人を奮い立たせ困難に立ち向かい、生きる力を与えてくれるというメッセージを込めている。
モナリザの微笑は、絵画史に於いて最も大きな謎の一つである。華やかさと憂いの中に存在する定義付けが困難な曖昧さは、絵画は人の奥底に眠る感情を表現出来る最高の方法であるとの証である。シルヴァーノ・サルトーリは、ダ・ヴィンチの命日に何かの形で携わりたいとの思いに抗えず、‘transcends time and space(時空を超えて)’と題した作品で、ダ・ヴィンチの名作を再訪した。
GIANNI PANCIROLI + TAKESHI TAMASHIRO & FRANCESCO CIABATTI
ジャンニ・パンチローリの絵画術への回帰は、具象的、風景画的、そして抽象的なエレメントに焦点を当てている。現在の彼の活動は、エモーションとコンセプトの二つの観点を活用している。彼は、繊細なタッチで、形と色が持つ音楽性の自由な探求を、人間の感性に影響を及ぼし続けるデザイン、物体、カラーパッチやコントラストといった要素に反映している。
飛行というテーマが、タマシロ・タケシとフランチェスコ・チャバーティの作品の合意点であるならば、2人のアーティストの類似点と相違点もまた、継承されて来た重圧と空高く舞い上がりたいとの願望を導き出し、さらにそれを発展させている。力学、木材、空間の定義、細部へのこだわり、そして空を飛ぶ生物の研究といった要素において、双方の目標を達成させるだけでなく、2人の作品は、新たな異なる分野での共同研究と創造を目指しているのである。