Bepositive
Be Positive!(ポジティブになろう!)80年代後半、ポジ
ティブでいようというセンセーショナルなアイデアは、世
界中に広がり人々の生活様式や感情を象徴していた。
19 95年に誕生したブランド、BePositive(現在は
Bridge 社によって運営されている)は、クリエイターの
ウバルド・マルヴェスティーティ氏による、頑なまでにメ
イド・イン・イタリーにこだわった、日常生活で履く新し
いタイプのスニーカーコレクションを発表した際、それま
で考えられてきた、スニーカーはスポーツ用品であるとの
定説を覆すコンセプトで大変革を巻き起こした。
Comme d es G arcons やStussy Deluxe 、Uniform
Experimentとのコラボ商品であっても、BePositiveは
常に、価値の高い限定品を発表することで、他とは見間
違いようのないアイデンティティーと独自性を維持し続
けてきた。
クオリティーの高いメイド・イン・イタリーブランドの中に
あっても卓越しているBePositiveの革新的な嗅覚は、精
巧なデザインとディテールによって、スニーカーのスポー
ティーな顔に、ファッション性とすっきりとシックなスタイ
ルという新しい一面を与えたのである。
BePositiveスニーカーコレクションの基礎となっている
要素は、例えばクラシックなシューズをデザートブーツに
生まれ変わらせる才能と、オリジナルで創造力溢れるそ
のスタイルである。
縫い付けられたミッドソール、クラシックなつま革、ベー
シックな靴の構造、そしてビブラムソールは、彼らを成功
に導いた革新的なデザインの特徴である。
スポーツシューズによく使われるラバーソールをクラシッ
クシューズに組み合わせて、BePositiveは他にはない独
自の特徴を手に入れ、どんな場面にもふさわしいシュー
ズとなったのである。
BePositiveの成功は、まさに革新と時代を読む感性、既
存の概念にとらわれない奔放さにあると言える。
同ブランドのメイド・イン・イタリー哲学は、当時として
は先駆的な思想であり、様々な思いと、なによりも情熱と
創造力を作り出したのである。