Tardini – luxury leather tradition and art
1958年、イタリアのモデナ。ルイジ・タリディーニはこ
の地において、ベルト専門の製作会社を設立した。その
後、会社は徐々に、バッグやレザー小物の生産へと事
業を拡大していく事になる。それが、モデナでのレザー
処理および加工技術におけるイタリアの伝統の始まりと
なり、1958年は記念すべき年となった。以降三世代に渡
り、昔のままに残る職人技と仕上げ加工の技術の伝統
は、父から息子へと大切に受け継がれてきた。
そして現在、ルイジの息子であるジョゼッペへと引き継
がれた会社は、アメリカンアリゲーターのレザー加工
で、一躍世界的にも知られるところとなった。
ジョゼッペ・タルディーニは、貴重なアメリカンアリゲー
ターのレザーの他にもカイマンやアフリカンクロコダイ
ルのレザーやオーストリッチのスキンにも着目し、アメリ
カと南米からの輸入を拡大することで会社の刷新と拡
大を決意した。
基本である職人の手作業による革のなめしと加工技術
に、製品にビンテージの風合いの独特な外観をもたら
す手作業による仕上げ加工技術が、会社の伝統に加
わった。Tardiniの製品は、モダンでニートなデザイン
に、控えめな作りのTardini製専用の貴金属製の金具
が特徴となっている。
しかしながら、エキゾチックレザーによってもたらされる
喜びとそれに対する愛着は、動物とその生息域に関す
る知識とそれらを尊重する思いと共に歩んでいかなけれ
ばならない。例えば、クロコダイルは、保護種に指定さ
れており、ワシントン条約によって、その皮革の売買は
厳しく規制されている。こういった違法取引が規制され
ることが、保護種の再繁殖を助ける事になり、新たな飼
育プログラムへと繋がったのである。