The Haptic Experience
“触知覚”(語源:apto=触る、aptomai=触られる)は、接触によって物を認識するプロセスであり、単なる物体の形の具体的描写を通
り越し、接触による感覚のように観察力が進化する可能性である。
HAPTERは、工業デザイン(基本的で機能的、迅
速で効率的)と職人の手による芸術的製品(感動的
で“素材重視”、丁寧で徹底的)の間のグレーゾーン
を占める、超現代的アイウェアコレクションである。
レトロテイストの要素と革新的なデザインソリュー
ションを組み合わせ、HAPTERは、この上ない職人
技の逸品と時代を問わず必要不可欠な物を融合さ
せた。
世界で最も卓越したアイウェア産業の発祥地であるイタ
リアのベッルーノに設立されたHAPTER は、まず、ア
イウェアは変形しない物であるという常識から離れて考
える所から始まった。彼らは、時を経ても当時の原型を
残したままの古いゴーグルの分解と分析を行い、門外
不出の特許技術を用い、医療用サージカルステンレス
スチールと、職人仕上げの綿織物や工業用ゴムなどの
異なる性質を持つ素材の組み合わせの実験を高度な技
術で徹底的に行い、独自の技術を開発した。
特許申請中の8- GONヒンジは、精密工学部品である。しかし、そのインスピ
レーションはHAPTERの描く未来像から生まれた、全くもって詩的なもの
で、ブランドのオリジナルロゴによって上手く表現されている。
テンプル部分の柔軟性のある医療用サージカルスチールで固定され、両手
の人差し指と親指で挟んで持った指の形のように成型されたアイウェアは、
着用すると、はるか常識を覆す心地良い触知覚を約束する。
未開の地での継続的な探索により、2009年にドロミ
テ山脈で発見された第一次世界大戦時の山岳氷河
部隊の古いミリタリーゴーグルは、彼らの製法の発端
となった。そして、このゴーグルは、HAPTERの自立
と変革のシンボルとなった。
Hapterìaは、HAPTERのデザインスタジオとワーク
ショップである。それは、彼らの発端の地であるイタ
リアのドロミテ山脈の麓にある人里離れたボルゴ・
プラ歴史保護地区に位置しているのである。