24920
post-template-default,single,single-post,postid-24920,single-format-standard,select-theme-ver-8.9,ajax_fade,page_not_loaded,,qode_menu_,wpb-js-composer js-comp-ver-6.6.0,vc_responsive

Art at Lazzari

TRANSGRESSION – DEEPTI
ラザリースペースで開催されたDeepti
Barth展覧会では、テーマである様々な制
限が、写真、ビデオや彫刻などのインスタレ
ーションを通して解明された。風雨にさらさ
れ、時をかけて姿を変えた作品は彫刻ガー
デンに展示された。
一連の作品は、1970年代にトルコとギリシャ
間の政治的紛争の際の爆撃によって、一部
が破壊され放棄されたままの旧ニコシア国
際空港を舞台に、国連管理下にあったニコ
シアの緩衝地帯へ侵入する対麻痺患者を
追ったものだ。
軍事介入という時局に処した国境を越える
移動制限というテーマは、現代の政治的事
件を背景とする場合、心に強く訴えるもの
があるようだ。
Art at Lazzari 2016 Art at Lazzari 2016

CENTRAL EUROPE
中央ヨーロッパの文化を賛美し世に知らせ
る為に生まれたアイデアは、様々な展覧会
によって実現されているが、その中でラザ
リースペースで開催された展覧会は、広域
中央ヨーロッパの彫刻作品の快活さを強調
し、その伝達手段の進化に重点を置く事を
意図としていた。世界共通のたったひとつ
のコミュニケーションメディア、すなわち芸
術、とりわけ造形美術という最も効果的な
方法により結びついた、六つの国と六つの
言語とそれぞれの異なる文化が、イニシア
チブを取っていた。
明らかな見た目の違いにも関わらず、イベ
ントに参加した6人のアーティストの作品に
は、形態や素材や色使いといった部分で共
通点が見られた。
ハンス・ペーター・オクセンホファー(オー
ストリア)、ダニーノ・ボジッチ(クロアチ
ア)、カルロ・マルズチッニ(イタリア)、
ロベルト・プチンスキ(ポーランド)、マリア
ン・ミルト(スロベニア)、エリザベート・
レデルベルグ−レホツキー(ハンガリー)
Art at Lazzari 2016 Art at Lazzari 2016

DORA BENDIXEN & EMANUELE GIANNELLI
ざっとスケッチされたぼんやりした顔に困
惑のまなざし。彼女が描く登場人物は、物
静かでよそよそしく、その多くは話すための
口も見るための目も描かれていない。ドラ・
ベンディクセンが目的としているのは、彼ら
を通して物語を創造する事である。ドラは
彼女特有のざっと描いた輪郭や、時には素
早い筆運びで描かれた、未完成の登場人
物を通して、私達が決して経験したことの
ない孤独感を表現しようとしている。
ドラの作品や、彫刻家エマヌエレ・ジャン
ネッリの作品の中で繰り返されるライトモ
ティーフとは、空虚感の中を浮遊している
無言で孤独、そして特徴のない無重力人物
の描写である。どちらの作品も、一人の人
物、多数の側面を持った人間の形に焦点を
当てている。
Art at Lazzari 2016 Art at Lazzari 2016

SILVIA CORSO – ARTTOBEORTOBEART
シルヴィア・コルソは、T-Showを通じて、展示スペース
に完璧に一列に並べられた作品の中で、彼女の感性を
表現している。シルヴィア・コルソのインスタレーション
は、一人の女性の裸体を描いた作品と段ボール製の
Tシャツをカラフルに色付けされた作品とのセットで構成
されている。‘Silent’の15 作品では、静かなる愛の叫び
を伝える妊婦の姿が描かれ、‘ Warriors’では、露わに
なった胸元とやつれた顔から感じる女性らしさの滲み
出た身体から作り出される無敵のバリアが表現されて
いる。また、‘ Boxes’では、アーティストの目的とは、他
人の意見に関係なく、私達の最も原始的な自分−誰もが
内に秘めている激しい感情(ドラゴン)を表現する事に
あると訴えている。
Art at Lazzari 2016 Art at Lazzari 2016