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タペストリーの本質とは、幾何学的な単純さ、つまり縦糸と緯糸の垂直交差である。この直交構造は、タペストリーの物理的形状を定義するだけでなく、その意味やイメージを創造する能力にも影響を与える。

しかし、現代アーティストのルカ・ラウリーニの手にかかると、タペストリーの厳格な伝統は全く新しい様相を呈す。ラウリーニが定義する“knitapastry”は、従来のタペストリーの幾何学構造を破壊し、予測不能な計り知れない
何かを探求するものである。彼の構図は、描写の制約からは逸脱していながらも、いまだ逆説的にその領域を想起させる。この芸術的逸脱は、印象的で異世界のイメージを作り出す写真技術を持つアレッサンドロ・ティネッリと
ラウリーニとのコラボレーションに端を発している。ティネッリは、化学処理されたフィルムの上に真菌胞子を用いる事により、この世のものとは思えない糸状体や螺旋状の構造物、それに光と影の遷移を驚くほど細部まで捕えたこれらのビジュアルを制作する。

LUCA LAURINI - ALESSANDRO TINELLI - LABEL UNDER CONSTRUCTION

胞子をベースとしたこれらのパターンは、まさに発芽と腐敗の小宇宙であり、それは遥か彼方にある大宇宙と驚くほどの類似点を持っている。ティネッリのイメージの中の渦巻く暗闇と静寂の広がりは、銀河と星雲の写真と似
た到達不能な宇宙を反映している。ラウリーニは、これらの印象を自らのタペストリーに溶け込ませ、秩序と構造に基づくタペストリーの伝統的な役割が、混沌と無限に取って代わる二項対立を創造する。ラウリーニのアートはこの統合を通じて、タペストリーの構造は、時空に広がる巨大な織物のように無限の未知を包含した秩序を意味する場合もあるのだという事を気付かせてくれる。

ALESSANDRO TINELLI + LUCA LAURINI - LABEL UNDER CONSTRUCTION

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